【インフラエンジニア客先常駐(SES)】メリットとデメリットとは?
おはようございます。
IT企業でインフラエンジニアとして、11年間働いているみるみる(@milumuru)です。
先日、「インフラエンジニアのSESはどうなの?」と相談を受けました。インフラエンジニアでSES(客先常駐)するメリットとデメリットを紹介します。
この記事では、インフラエンジニアの客先常駐(SES)について、紹介します。
Contents
インフラエンジニアと客先常駐(SES)について
インフラエンジニアとは
インフラエンジニアの仕事の内容は、設計・構築・保守運用となります。
- 設計…家の設計をして、設計図面を作成する
- 構築…設計図をもとに、家を建てる
- 保守運用…家の外壁にペンキを塗ったり、メンテナンスをする仕事
詳しくは以下の記事で紹介しております。
客先常駐(SES)とは
SESとは契約形態のことを言います。最近では、多くは客先常駐をすることをSESと言われたりします。しかし実際には、客先常駐をして、別の会社から指揮命令される形態となります。
以前に、トレンドとなった「努力不足でSES」という点について、私の考えを書いた記事がありますので、以下も参考までに。
インフラエンジニアがSESで働く 3つのメリット
インフラエンジニアのSESのメリットは以下の3つがあります。
- ITエンジニア未経験でも、実務経験を積める
- 自社の監視がない。色々な現場に行くことが出来る
- 常駐先にコネができて引き抜きのチャンスが生まれる
ITエンジニア未経験でも、実務経験を積める
私が勤務する会社でも、SESの方が仕事をしております。
IT企業で働いたことがなく、以前は事務職を実施しておりましたが、手に職が欲しいということで、
一念発起して、転職したとのことです。未経験ということで、以下のような質問も受けます。
因みに現在、実施しているシステムはWeb・DB・BKサーバの3台しかないので、普通は分かるはずですが…
- Webサーバ…ユーザがアクセスするためのサーバ。
- DBサーバ…SQLといったデータベースを格納するサーバ。
- BKサーバ…各サーバのバックアップを取得するサーバ。
昨年から、SESとして常駐しているインフラエンジニアより、
SES「SQLって、どこのサーバに入ってますか?」
え…
DBサーバ以外にはないと思うけど。にっこりと、「DBサーバです。」と答えるあたり大人になりました。#インフラエンジニア
— みるみる氏(インフラ・クラウドSE@SIer) (@milumuru) March 12, 2021
自社の監視がない。色々な現場に行くことが出来る
エンジニアは、自分が所属する会社ではない、他の会社に常駐し、
契約した時間を働き、自分が所属する会社にお金が入るという仕組みです。
客先常駐であるSESと派遣という働き方では、仕事の指示を受けるものの、完成責任がありません。
そのため、言葉は悪いですが、客先に働きながら、
私自身もSESさんから、こんなことを言われたことがあります。
少しイラっとしてしまったことは言うまでもありません。
一応、民法第644条に定められる「善管注意義務(善良な管理者の注意の義務)」という義務が発生しますが、スキル不足や仕事をきちんとやらない人でも、「善管注意義務」で問題となる前に、契約終了とすることが多いかと思います。
業務を委任された人の職業や専門家としての能力、社会的地位などから考えて通常期待される注意義務のこと。注意義務を怠り、履行遅滞・不完全履行・履行不能などに至る場合は民法上過失があると見なされ、状況に応じて損害賠償や契約解除などが可能となる。
[補説]民法第644条に「受任者は、委任の本旨に従い、善良な管理者の注意をもって、委任事務を処理する義務を負う」とある。
(出典:コトバンク – 善管注意義務)
常駐先にコネができて引き抜きのチャンスが生まれる
「うちの会社へ来ないか?」
客先常駐しており、スキルが高く、コミュニケーションも円滑に運んでいる人のは、極秘裏にそんなことを言われる人もおります。
冗談で言っている場合もありますし、本気で言っている場合もあります。
会社としても、いい人材であれば、欲しいものです。
しかし派遣されてくる人材は契約終了となってしまっては、会社を手伝ってくれることが難しくなります。
そのため、一定水準の成果を上げていれば、お声がかかる場合もあります。
インフラエンジニアSESの3つのデメリットとは?
インフラエンジニアのSESについて、メリットを説明してきましたが、当然デメリットもあります。
以下の3つ以外にもデメリットはありますが、私の今までの実体験や客先常駐(SES)の方に聞いた内容となります。
- 自社との関わりが薄くなる=相談する相手がいない
- インフラエンジニアでSESだと客先ガチャが発生する
- スキルがアップしない仕事ばかりやらされる可能性が高い
自社との関わりが薄くなる=相談する相手がいない
客先常駐で困る点の一番は相談相手がいないことです。
同じ会社の人が2人以上で、常駐となった場合は、相談相手がいますが、
自分が見ている限りSESでの客先常駐は一人の人が多いです。
またSESの場合は指揮命令者は別の会社の人なので、管理者なので、ある程度の管理はするものの、
同じ会社の人と同じように扱うと言ったら、そうではない人も多数おります。
そのため、
といった話も聞きます。
インフラエンジニアでSESだと客先ガチャが発生する
客先常駐では、客先ガチャ要素が満載です。
因みに客先ガチャとは、
- 客先…顧客や取引相手の所
- ガチャ…景品が入ったカプセルを購入する形式。
つまりは、顧客のところ次第で、あたりもはずれもあるよという意味です。
スキルがアップしない仕事ばかりやらされる可能性が高い
「事務職が嫌で、転職したのに、常駐先で事務作業ばかりやらされる…」
- エンジニアに転職したのに、事務職の作業ばかりやらされてつらい
- 年上の正社員の気分次第で、作成する資料がコロコロ変えられる
といったことが発生しております。
ITエンジニアの仕事は専門的なことから、雑務といったことを幅広く行います。
本当は専門的なことをやりたいのに、スキルアップに関係のない資料ばかり作らされるといったことは結構あります。
SESでのつらい内容については以下の記事にもまとめているので、興味を持った方はこちらの記事も参考に下さい。
【まとめ】インフラエンジニアの客先常駐(SES)のメリットとデメリットとは?
インフラエンジニアで客先常駐(SES)という働き方は如何でしょうか?メリットとデメリットのどちらもあると思います。あくまであなたが良いなと思う仕事をやってみることをおススメします。
まとめるとインフラエンジニアで客先常駐(SES)のメリットは
- ITエンジニア未経験でも、実務経験を積める
- 自社の監視がない。色々な現場に行くことが出来る
- 常駐先にコネができて引き抜きのチャンスが生まれる
インフラエンジニアで客先常駐(SES)でのデメリットは
- 自社との関わりが薄くなる=相談する相手がいない
- インフラエンジニアでSESだと客先ガチャが発生する
- スキルがアップしない仕事ばかりやらされる可能性が高い
となります。私自身はやはりSESよりも、自社勤務をおススメします。しかし未経験であれば、入れる会社が絞られてしまうので、未経験であれば、ある程度経験を積んでから、自社勤務の会社へ転職することをおススメします。
あなたがすこしでも、インフラエンジニアとSESに興味がでたならば、転職のプロに一度相談をしてみるのがおすすめです。今のあなたの年齢や経験によっても、状況は変わります。私が相談したエージェントを以下にまとめております。